錯乱前戦 インタビュー
新しい音源を発表できそうだから楽しみです。今はバンドが楽しいっていう気持ち。曲も作ってるし、それを早く演りたい
――山本
山本(vo)、成田幸駿(gt)、森田祐樹(gt)、佐野雄治(ba)、サディスティック天野(dr)の5人からなる錯乱前戦。彼らは都内の高校軽音部にて結成。2016年の高校3年時には中野ハイスクールフェスで優勝し、2017年には「SUMMER SONIC 2017」に出演。2018年2月に完成した1stデモ音源「あッe.p.」を手に、現在は数多くのライブを行いながらタフなバンドに大飛躍。音も言葉もパフォーマンスも迷いなくストレートにロックンロールのダイナミズムを放つ5人が、イベントでもその爆発力で、一瞬にしてオーディエンスを虜にしてくれるはずです。今回はフロントマン・山本に、バンドについて、自身のルーツについてなどいろいろ伺いました。
―― 今年の春くらいから、かなりのライブ本数をこなしていますが、バンドとしての手応えはいかがですか?
山本 やっていることはそんなに変わってないんですけど、手応えというか、いろんな場所に友達もできて、環境が変わったというか。
―― その環境の変化とは具体的には?
山本 高校生のお客さんも増えてきたし、女の子も増えて嬉しい(笑)。お客さんの層が変わり始めた。あと、京都とか大阪にもたくさん行ったので、関西とかいろんなところに友達がちょっとできたのが嬉しいです。(地方に行ったときに)話ができる人が増えて楽しい。
―― ひと月に約10本。ライブ数を多く入れているのは何か思惑が?
山本 ライブをたくさんやりたいなって。あと……誘ってくれる人がいると、出たいなと思う。今は誘いが増えてきてるんで、なるべく出たいなと思ってます。
―― 今は誘われたら極力出る、というスタンスなんですね。
山本 そう。気づいたらいつも10本とか決まって。
―― これだけの数を誘われるって素晴らしい状況ですね。
山本 かっこいい対バンがいたら、見られるのもちょっと嬉しい(笑)。
―― なるほど(笑)。発見したバンドはいましたか?
山本 たくさんいます。名前を挙げるのはちょっとキリがないけど。
―― あらためて、錯乱前戦はどんな風に始まったバンドか教えてもらえますか?
山本 高校の軽音楽部で、そこにいた人たちと組んだバンドです。
―― 誰でもよかったわけではないですよね?
山本 最初は自分は、とりあえずバンドが組みたいって感じだったんです。ギターが弾けないからピンボーカルでって考えていて。で、自然と部内にいた男が少なかったから、こんな感じになりました。
―― 最初に組もうと言いだしたのは?
山本 俺の知らないところで、なんかもう楽器隊は「組もう」みたいな雰囲気があったらしくて。そこにはボーカルがいなくて、ギターは2人いて。だからギターボーカルはいらないよなって言ってたところに、ギターを弾けない俺が入ることになった。後から誘われたんです。
―― そうだったんですね。山本さん自身は、どんなバンドが組みたくて軽音楽部に入ったんですか?
山本 中学のときにはクィーンとかローリング・ストーンズをよく聴いていたんですけど、組みたいイメージはローリング・ストーンズでした。今思うと、どっちもピンボーカルですね。
―― バンドを組みたいという発端は、その中学のときに聴いていたクィーンやストーンズ?
山本 うーん……。家でYouTubeとかで動画を見ながら、モノマネとかしてて。たぶんそのときから「バンド組みたいな」って思ってはいたんだろうなと思います。
―― もう少し遡って話を訊かせてもらうと、そもそも山本さんが音楽に興味を持ったきっかけって何だったんでしょう。
山本 小5くらいのときに家にWiiがきて、最初に親がWiiスポーツとメイドインワリオと太鼓の達人のカセットを買ってきたんです。その太鼓の達人のなかにブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」が入ってて。その音自体はゲーム用だから、ヒロトが歌ってるわけではないけど、曲と歌詞がめちゃめちゃいいなって思って。YouTubeとかで本物を調べたら、なんか「変だなあ」って思って好きになっちゃった。とにかく歌詞がいいなって思った。そうしたら変だったから、面白くてはまっちゃった感じかな。
―― それがロックンロールの原体験?
山本 それでブルーハーツを知って、中学のときにカップヌードルのCMで、クィーンの「I was born to love you」の替え歌があって。それでまた「変なの」って思って(笑)、洋楽にはまった感じ。
―― 山本さんのアンテナは「変なの」「何だこれ?」的なものなんですね(笑)。
山本 うん。クィーンの替え歌もよくできてて、調べたらまた面白くて。で、叔父さんがクィーンのCDを持ってるって言うから借りたんだけど、「他に借りたいものあるか?」って訊かれたから、ストーンズを借りた。音楽の教科書の一番後ろにローリング・ストーンズが載ってたから。
―― 音楽の教科書にストーンズ?
山本 一番後ろのページに、ローリング・ストーンズとディープ・パープルが載ってた。ビートルズは載ってなかったけど。あ、ちっちゃく載ってた気もするけど。それで、見た目でストーンズのほうがよかったから、叔父さんにストーンズの『フォーティ・リックス』を借りて、聴いたらかっこよかった。その頃は掘り下げるとかは全然してない感じですね。今話して気づいたんですけど。ブルーハーツ、クィーン、ストーンズ、それぞれ好きだった。テレビとか教科書とか身近なものから影響を受けてる気がする。
―― 今思うと、どこに惹かれたんだと思いますか?
山本 ストーンズはYouTubeとかじゃなくて、その叔父さんから借りたCDから聴き始めたんで、最初は若い人が歌ってる感じがした。それがしっくりきたんだと思う。1曲目が「ストリート・ファイティング・マン」で若い感じがして、それがかっこいいって感じたんだと思います。そのときに聴いていたCD、そのままの曲順がめちゃ染みついてる。
―― 繰り返し聴いてたんですね。
山本 繰り返し聴いてた。
―― そうやって聴いていくうちに、自分でもバンドをやりたいなという意識が芽生えた?
山本 芽生えたときはよく覚えてないんだけど、高校入るときにはもう「バンド組みたい」って思ってたんで、どこかで……中学の受験の頃、塾の帰り道でクラッシュとかを聴いてたのを覚えてるんで、その頃かな……。
―― 例えばブルーハーツを知ったときに、メンバーの誰に一番惹かれましたか?
山本 甲本ヒロト。
―― ストーンズは?
山本 ミック・ジャガー。
―― 音楽に興味を持った時点で、ボーカリストに意識が向いていたんですね。バンドをやりたいという衝動って、楽器から入る人も多いと思いますが。
山本 ああー! たしかに言われてみれば。そうかも。初めからボーカルやりたいって感じだったかな。一回、ギターを練習しようと思ってお父さんから借りたんですけど、すぐに弦が切れてやめちゃったんですよね。たぶん、あのときはギターが悪かった(笑)。「やばい、お父さんの大切なギターの弦、切っちゃった」って思って、何も言わずにしまって。それでギターを練習するのはやめました。ギターの弦の仕組みもよくわかってなかったから、壊しちゃった、と思って。
―― 手にはしてみたんですね。
山本 一度、受験期にギター弾いてみたいなと思ったのを思い出した。でも受験前に怒られると思って、学研の「大人の科学」の付録で付いてくる小さなギターを弾いてました。弦が4本しかないやつ。軽音部に入ったときに、俺がギターを弾けてたらどうなってたんだろう? でも、ピンボーカルには憧れてました。ミック・ジャガーの動きが好きで、よく動画とか見てましたね。
―― バンドを組んだ今でも、楽器欲はないんですね?
山本 最近ちょっと、ギターを弾いてみたいと思ってます。あとドラムも楽しそう。今言われて思うのは、軽音部に入ったときは楽器を弾く気はなかったように思います。でも、最初の頃にみんなで話すとき、「ピンボーカルやりたい」って言うのが恥ずかしくて、自分はギターボーカルって言ったのを、今思い出しました。単純に、ギターは難しそうだったし。
―― 完全に“歌いたい欲”だったんですね。
山本 “歌いたい欲”……というよりも、なんか、ミック・ジャガーみたいに動いてみたかったというか。中学のときはそういうモノマネばっかりしてた記憶がある。歌とかじゃなくて。あと、声変わりが中3の終わりくらいで遅かったから、歌いにくくて。だから踊ってたいなーって。
―― なるほど。では、バンド結成にあたっての5人の共通認識は?
山本 一番最初は俺は、あんまり長くは続かないんだろうなと思ってた。たぶんみんなも思ってることはバラバラだったんじゃないかな。なんか、軽音部ってみんなローリング・ストーンズが大好きな人たちかと思ってたら、知ってる人はひとりもいなくて。ちょっと知っててビートルズ、みたいな。逆に僕はその頃はまだビートルズを通ってなかったから、よく知らなかった。
―― いわゆる、洋楽のロックンロールが好きな部員がいなかったと。
山本 うん。もうだめだと思って、何回もやめようと思った。僕は中学の頃は洋楽ばっかり聴いていて、邦楽はブルーハーツ以外、何も知らなかったんですよ。で、高校に入ってバンドを組むにあたって、最初はコピーをするじゃないですか。いい曲を探さないとってなって。で、周りのメンバーもストーンズとか知らない人たちだったから、そういう人たちでもやりたくなるような、みんなでやったら「かっこいい!」ってなるような曲を探していく段階で、そこで初めて日本にもいいバンドがたくさんいるって知ったんです。だから、そういう過程が必要だったというか、よかったなって。今思えば。その過程で毛皮のマリーズとか、ミッシェル・ガン・エレファントとか、銀杏BOYZとかに出会って。メンバーも一緒に「いい」って言ってくれて。高校の頃は銀杏BOYZの曲をよく演ってましたね。
―― 5人で一番最初に演奏した曲は覚えてますか?
山本 人前で演奏したのはオリジナル曲。軽音部の方針が「とにかくオリジナルを作ろう」っていう感じだったんで。それもよかったのかも。コピーばっかりだったら、趣味が合わなくてやめてたかもしれない。実際、コピーする曲がうまく歌えなくて、メンバーに怒られたりしてたし。
―― 怒られてた(笑)。オリジナル曲は誰が中心になって作り始めたんですか?
山本 ギターの音があって、それに僕が歌詞をつけた感じでしたね。「お前もなんかやれよ」って言われて。一番最初、俺はちょっと一歩引いてたから。
―― それはどんな曲でしたか?
山本 ちょっといかつい曲でした。でも、オリジナルの2曲目はもっとポップな曲になって。ポップというか……何ていうのかな。2個上の学年に突然少年がいたんですけど。
―― 同じ高校だったんですか。
山本 2個上の先輩。で、楽器隊のメンバーが突然少年を聴いて盛り上がってて、そのあとに作ってきた曲が、わりと自分たちに合ってるような感じで。
―― 5人にしっくりくるサウンドになってきたんですね。
山本 「いいじゃん」って思えるようになってきた。
―― エモーショナルな方向に光が見えてきた?
山本 そうですそうです。ガーッって演りたい、みたいな。そんな感じが出てきたんだと思います。
―― 軽音部はどんな活動だったんですか? 例えばもうそのときからプロを目指してたとか。
山本 そういうのは全然。ただ「バンドがしたい」っていう高校生の思いだけ。みんなはどうだったのかな? わからないけど。
―― 2曲目のオリジナルができてからは、わりと今の錯乱前戦に直結するんですか?
山本 曲とかは、たぶんそのとき聴いてたものに影響受けてる気がするけど、ライブの感じは変わってないと思います。
―― 高校3年では岐路が訪れますよね。その頃は山本さんにとって、バンドはどういうものになっていましたか?
山本 うーん……。正直、続かないだろうなと思ってました。なんかわかんないけど、高校卒業して浪人するメンバーもいたし、ちょっとバラッとする時期があった。でも、ちょうどその頃にレーベルの人との出会いもあって。「サマソニのオーディション受けてみない?」って。だから大学1年の夏まではやってみようって。あ、それと、ちょっとバラッとした時期に、成田が作ってきた曲がいい曲で。とりあえずその曲を演りたいし、もうちょっとやってみようって。で、バラバラになりそうだったけど、やっぱり(バンドを)やってたら楽しくなってきた。でも、しばらくしたら森田がいなくなっちゃったんですよね。
―― いなくなった!?
マネージャー 森田は浪人してたんですけど、サマーソニックだけは5人で出ようという話をしていて。その後は彼は受験に集中していたんですね。
―― そうだったんですね。
山本 森田がいなくなってからは、けっこう……さみしかったですね。音的にも、一人抜けるとこんなに違うんだと思った。
―― ライブは4人で続けてたんですね。
山本 でも4人で演ってたときのライブはあんまりうまくいかなくて。お客さんに、これが錯乱前戦なんだと思われるのが、そのまま終わるのがいやだった。だからモーリーが戻ってくることを待ってました。
―― 高1のときは軽音部でなんとなく集まった5人が、その頃にはもう5人じゃなきゃ、というところまで変わったんですね。
山本 一人分の大きさを知ったというか。
―― でも、錯乱前戦のようなストレートなロックンロールバンドで5人組って珍しいですよね。
山本 そうなんですか? ああ、たしかに。なんか、理想のバンド形態とかってとくになかった。自分がピンボーカルなら何でもいいと思ってました。
―― 山本さんがギターボーカルだったら、ギターは3人になりますもんね。
山本 ギター3人は多いかな。でも、僕もけっこううまくなったんで、いずれステージでも弾きたいと思います(笑)。ピアノもいいな。でもピアノは晩年でいいかな(笑)。
―― ギター、練習してるんですか?
山本 うん。ギターが楽しい。新しく録ってる音源では本気で弾いてるんです。ライブでは弾かないけど、音源だけで。
―― そうなんですね。2月に発表した1stデモ音源『あッe.p.』はどいう経緯で作ったんですか?
山本 物販がなくて、とりあえず物販におけるもの、ということでCDを作りました。
―― 自分たちの音楽を世に広めたいという気持ちもあったのでは?
山本 それは……なかったかも。
マネージャー ちょっと補足すると、サマソニ終わった後にメンバーが音源を作りたいという話をしていて。で、じゃあ一緒に作ろうよっていう話で、音源をつくるためもあって育成契約をしたんですね。
山本 あ、そうか。でも、音源については、あの時も「世に広めるぞ」ということではなかったと思います。今回のレコーディングも、自分が聴きたいものを作った感じです。
―― でも、結果的に広まるきっかけになりましたね。その辺は自分たちが一番手応えを感じているのでは?
山本 僕はその辺はわからないけど。でも周りの人が応援してくれたのは感じてます。
―― あの1枚があることで、いろんな人が錯乱前戦を見つけやすくなったかと。
山本 たしかに。MVがYouTubeにもあるし、そういうメディアの使い方も考えなきゃなって思います。なんか今まではけっこう任せっきりだから。俺はSNSとか苦手で。例えば錯乱前戦のTwitterとかって、自分が呟くことはほとんどないんだけど、他の人から見たら俺が呟いてるように見えるんだろうなって思ったり。
―― それはないと思うけど(笑)。
山本 そうですか? それならいいんだけど。バンドアカウントの使い方って難しい……。この間、ある人からボーカルもちゃんと発信しないとだめだって言われて、ちょっと考えてます。でも、ライブの予定とか定期的に呟かなきゃとか思うと、両立が難しい。他の人はどうしてるんだろう。
―― 今の時点ではHPがないから、錯乱前戦の情報はほぼ、Twitterでの案内が頼りなので、バンドアカウントは重要な発信源ですよね。やっぱりもれがあるともったいないと思うから。
山本 そうですね。今はメンバーが頑張ってくれてます。でも、たまに言い回しとかが気になって、俺が消しちゃって怒られる。「消したら呟きなおせ」って。うん。それはめっちゃ正しい。
―― 正しいこと言われてるのはわかってるんですね。まあそれは5人で解決してもらうとして(笑)。
山本 HPあるといいなあ。その手があったか。
―― HPはHPで、作る人、更新する人が必要ですけどね。
山本 たしかに。
―― 先ほどレコーディングの話が出てきましたが、今新しい音源を制作中なんですか?
山本 はい。レコーディング楽しかったです。
―― どんな作品に?
山本 9曲くらい録ったんですけど、曲が短いから、普通で言ったら5曲分くらいかな、長さ的には。
―― どんどん新曲が生まれてるんですね。
山本 まったく新しいのは2曲くらいです。お客さんにとっては、どれが新しいのかわからないけど。どういう形式で出すかはまだ悩んでるところです。たぶん9曲まとめては出さないと思う。ミニアルバムとシングル、とか。
―― 2回めのレコーディングなので、バンドの成長も感じられたのでは?
山本 ずっと一緒にいるから、メンバーが前とどう変わったとかはあんまりわからなくて。でもエンジニアさんは、だいぶうまくなってるって言ってくれた気がします。
―― いい曲できたな、という手応えは?
山本 あ、ありました。あと「こうやって聴くといいな」とか。
―― 錯乱前戦の曲は、聴く人それぞれにグッとくるポイントがあると思いますが、山本さん自身はどういう心持ちで歌詞を書いたり歌ったりしていますか?
山本 曲によって違うけど、メッセージがあるとしたら、たいがいそれは自分に向けてか、どこかにいる一人に向けてか。だと思う。
―― なるほど。それはすごくよくわかる気がします。ちなみに最近興味あることは?
山本 怖い話と、蜂の駆除。
―― 怖い話と蜂の駆除?
山本 YouTubeでいろいろ見ているうちに、辿り着いたのがその二つなんです。もう見尽くしちゃったけど。怖い話はできるだけ人の口から聞きたい。でも、この間遠征行ったとき、マネージャーに頼んで読んでもらったんだけど、あれはちょっとひどかった(笑)。蜂の駆除は、なんか見ているうちに興味がわいてきて。やってみたいなあって。
―― その興味は意外でした。ところで、錯乱前戦というバンド名はどこから?
山本 錯乱という言葉は使いたくて、気づいたらこうなってました。たぶん桜前線とかけてるんだとは思います。
―― ちょっと意志を感じるバンド名ですよね? 前戦という漢字からして。
山本 ああ、それはあれですよ。高校生の若気の至りというか。めっちゃ男子高校生っぽいですよね(笑)。
―― 結成からここまで約4年。何か思うことなどありますか?
山本 新しい音源を発表できそうだから楽しみです。みんなに聴いてもらいたい。
―― 世に広めたいと思ってなかったところから、「みんなに聴いてもらいたい」という気持ちになったのは大きな変化では。
山本 うーん。作ってるときは変わらないんですけど、家とかででき上がったのを聴いてると、「聴いたら友達が笑っちゃうかも」とか、「聴いたら喜ぶかも」とか、思うようになった。でも、作ってるときはやっぱり、自分が聴きたいものを録ってる同じ気持ちだから、あまり変わってはないと思います。
―― バンドメンバーとは、将来の話とかはするんですか?
山本 どうだろう? 具体的にはしないかも。でも、僕、最近バイトを始めたんですけど、お金を稼ぐって、ご飯を食べるって大変だなというのはバイトしてわかりました。
―― 錯乱前戦として、目指すところは?
山本 それはまだよくわからないです。今はバンドが楽しいっていう気持ち。曲も作ってるし、それを早く演りたい。
―― 10月12日のイベントのサブタイトル「ロックンロール フロントライン」は、錯乱前戦の名前からヒントを得て付けました。
山本 そうなんですか。がらくたロボットは一度対バンして、hotspringとは初めて。めっちゃ楽しみです。カレーのケータリングとかありますか?
―― ないです(笑)。ライブ、がつんとお願いします。楽しみにしてますね。
山本 頑張りましょう。
(取材・文/秋元美乃)
>> go to Top Page
>> go to Back Number
■ DONUT×Rock is イベント開催!
Rock is LIVE 5 2018.10.12.fri 下北沢ベースメントバー hotspring/がらくたロボット/錯乱前戦
<STAFF> WEB DONUT 3/2018年10月2日発行/発行・編集・WEB制作=DONUT(秋元美乃/森内淳)/カバーデザイン=山﨑将弘/タイトル=三浦巌/編集協力=芳山香
INFORMATION
錯乱前戦『あッe.p.』
2018年2月Release
¥500(Tax in)
収録曲:1. ロッキンロール
2. 恋をしようよ
3. バカ
OUR WORKS