カタヤマヒロキのコラム「食べロック2」
■カタヤマヒロキ(Dudes、Lüstzöe)のコラム「食べロック2」
A級やB級といったカテゴリーを超え、食へこだわり、食べまくるロッカー、カタヤマヒロキがお送りする食のコラム「食べロック2」。ほぼ月1で「食」を投下!
●プロフィール:カタヤマヒロキ/ボーカリスト。Dudes、LüstZöe、地獄ヘルズ ボーカル担当。ラジオのDJも担当。Droogは無期限活動休止中。公式サイト:dudes-official.com/katayama
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第5回:「三宿で太い板蕎麦とだし巻き玉子」
2020.06.22 upload
池尻大橋と三軒茶屋の間にある「三宿」。
ここに定期的に行きたくなる魅力的な蕎麦屋「板蕎麦 山灯香(いたそば さんとうこう)」がある。
ここの名物は、太く噛み応えのある蕎麦が「板皿」と呼ばれる木製の箱に盛られている“山形板蕎麦”。
営業時間も今は短縮されているが、以前は深夜まで営業しており、“深夜に呑める蕎麦屋”として人気だった。
お酒の種類、おつまみの種類がたいへん豊富なので、お酒を飲みながらいろいろと楽しめる。
そして店内も木を強調しており、とても格好いい。
はじめてここに行ったのは、まだ東京と地元を行ったり来たりしてる頃だった。
事務所の人に連れて行ってもらい、「東京には…おしゃれな蕎麦屋があるんだなあ……」とキョロキョロしていると、近くに某アーティストが座っており、さらにドキドキしたのを覚えている。
(余談だが、当コラムの最終回は地元大分県別府市の、とある蕎麦屋と決めている。)
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メニューが豊富でどれも魅力的。
ここでお気に入りなのが、卓上にある「蕎麦米」
蕎麦の実のあられ。そのまま食べるのだが、ほんのり蕎麦の香りと塩味が効いてて妙に美味しい。
蕎麦のつゆに薬味として入れても食感が楽しい。
瓶ビールが赤星なのも嬉しい。
赤星と蕎麦米のコンビが最高のはじまりを告げる。
そしてここの名物は、板蕎麦ともうひとつある。
タイトルにもある「だし巻き玉子」
だしが効いており、優しくもあり、餡がかかっている。
特にこのふわふわの食感は本当にふわふわ(?)
それくらいふわふわでとにかくふわふわなのだ。
日替わりメニューも多く、この時は冬だったので「寒ぶり柚子醤油だれ」もお願いする。
思わず見つめて「……綺麗だ。」と言いたくなるビジュアル。
さて、そろそろお待ちかねの板蕎麦を食べよう。
豪快な板に乗って、艶々の蕎麦がやってきた。
この日に頼んだのは、板蕎麦とつけ汁が3種(鴨汁、おためし、山とろ)といなり寿司のセット。
蕎麦は細切りと太切りが選べるのだが、おすすめは太切り。
蕎麦がぷりぷりしている。
香りと食感がいいので塩で食べたり、色々とつけ汁を試してみて、お好みの食べ方を見つける楽しさもある。
いなり寿司もすり胡麻がまぶしてあり、丁寧な旨さ。
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と、今回は三宿の板蕎麦を書いたが、いかがだっただろうか。
駅から徒歩10分くらいの立地にありながら、いつも人が多い理由はある。
いまだにキョロキョロしてしまう店内。
あの日みた某アーティスト。
まだ、何者にもなれてない僕だが、ここの蕎麦を食べると“キュッ”と身が引き締まるような気がする。
そんな場所なのだ。
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口に入れた瞬間BGM
Theピーズ「そばにいたい」
(1989年11月21日リリース『グレイテスト・ヒッツ Vol.2』収録/2012年再発)
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