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DONUT編集部「Monthly Playlist」

DONUT編集部「Monthly Playlist」
自分が知らない音楽に出会うというのはとても楽しいことです。昔はラジオの音楽番組がその役割を担っていましたが、サブスクリプションの時代となった今はプレイリストがそれにとってかわっているように思います。DONUT編集部では毎月プレイリストをアップすることで少しでもおおくの音楽への入り口をつくっていこうと思っています。

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今月のプレイリスト「Happier Than Ever」by Mino Akimoto

2021.07.31 upload

Happier Than Ever(July 2021)
01.Chaise Longue/ウェット・レッグ
02.Ladder of Love/Advertisement
03.Tombstone Grey/JAWNY
04.Happier Than Ever/ビリー・アイリッシュ
05.It Won't Always Be Like This/インヘイラー
06.月光/The Birthday
07.Oh!/ザ・リンダ・リンダズ
08.Liquor Store/レミ・ウルフ
09.On the Road Again/アラニス・モリセット&ウィリー・ネルソン
10.Sunk in Reverie/ボビー・ギレスピー&ジェニー・ベス


①イギリス・ワイト島出身のリアン・ティーズデイルとへスター・チャンバースによるインディー・ロックバンド、ウェット・レッグ。デビュー・シングルとなるこの曲は、アークティック・モンキーズやアニマル・コレクティブらを輩出したDominoレーベルからのリリース。このビート、くせになります。②Advertisementは最新EP『Freedom』から。まだどんなアーティストか全くわかっていなのですが、耳に残ったのでリストに入れてみました。③JAWNYはフィラデルフィア出身の25歳のシンガーソングライター/プロデューサー。Jacob SullengerやJohnny Utah(ジョニー・ユタ)など活動名義がある模様。新作EP「The Story Of Hugo」から、ファンキーでポップなナンバー「Take It Back」と迷ったけれど、美しいメロディーが印象的なこちらをセレクト。④ビリー・アイリッシュの2ndアルバムがついに7/30リリース。「このアルバムには幸せな曲はほとんどない」と語っていた彼女が、それでもタイトルを『ハピアー・ザン・エヴァー』と名付けた意味。ビリーの新章、これからヘビロテします。⑤アイルランドのダブリン出身の4人組、インヘイラーがデビューアルバム『It Won't Always Be Like This』を発表。全英アルバムチャート初登場1位を獲得するなどUKロックシーンの新鋭として期待大。ちなみにボーカル&ギターのイライジャ・ヒューソンはボノ(U2)の息子です。⑥The Birthdayは2年4ヵ月ぶりとなる11枚めのアルバム『サンバースト』を発表。これまで以上に楽曲に向き合って制作されたという本作は、サウンドに漲る熱量にバンドのタフな姿が浮かびます。DONUTではインタビューを掲載中。⑦LA公立図書館でのライブ映像で一気に音楽ファンを魅了したザ・リンダ・リンダズ。彼女たちは10歳のミラ、13歳のエロイーズ、14歳のルシア、16歳のベラからなる4人組パンクバンド。このポップなパワーは惹き込まれます。⑧レミ・ウルフは新曲がデジタル配信されていたのを発見。⑨アラニス・モリセットとウィリー・ネルソンのデュエットがピアノバラードのバージョンで。記念ツアーを延期しているアラニスが、再びツアーに出たい心境から公開されたそう。オリジナルはウィリー・ネルソンが1980年にリリースした楽曲。⑩プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーとサヴェージズのジェニー・ベスによるデュエット・アルバム『ユートピアン・アッシェズ』が完成。ボビー曰くこのアルバムは感情をしっかりと届けるソングライティングに重きを置いたそうで、大人の愛がソウルフルに歌い上げられた1枚になっています。(DONUT編集長/秋元美乃)


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今月のプレイリスト「軋轢」by Jun Moriuchi

2021.07.31 upload

軋轢(July 2021)
01.I Can Tell/FRICTION
02.Liz/レミ・ウルフ
03.Cologne/ビーバ・ドゥビー
04.Stoned at the Nail Salon/ロード
05.Renegade (feat. Taylor Swift)/ビッグ・レッド・マシーン
06.Glidin' '(feat. slowthai)/パ・サリュ
07.Funeral/ジェシカ・ウィンター
08.it's a good day(to fight the system)/シュングゾー
09.Romeo (feat. Bas)/ジャングル
10.Friction/テレヴィジョン


①何かと軋轢だらけの7月だったのでFRICTIONでスタート。FRICTIONは70年代の終りに日本のパンク・ムーヴメントの始まりを告げた東京ロッカーズの一員。このときすでにポスト・パンク的な匂いも漂わせている。ファーストアルバム『軋轢』は現在、サブスクでしか聴くことができない。日本のロックの名盤中の名盤。②先月に引き続きピックアップしたレミ・ウルフは1996年生まれ。カリフォルニア出身のシンガーソングライター・音楽プロデューサー。アメリカン・アイドル途中で落ちてよかった組のひとり。この個性がアメアイにはまるわけはない。③21歳のシンガーソング・ライター、ビーバ・ドゥビーの新曲。④2017年のフジロックのグリーンステージでも見事なパフォーマンスを披露したロード。ニューアルバム『ソーラー・パワー』収録曲。⑤ビッグ・レッド・マシーンは、ザ・ナショナルのアーロン・デスナーとボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンによるプロジェクト。「レネゲイド」はテイラー・スウィフトをフィーチャー。⑥パ・サリュはイングランド南部の都市スラウ出身のラッパー。緊張感のあるラップとアフロビーツがかっこいい。⑦ジェシカ・ウィンターはPREGOBLINのひとりとして活動しているアーティスト。2018年からソロ・プロジェクトをスタートさせ、何曲かを発表している。まだアルバムはリリースしていない。何かの博士号を持っているらしい。⑧アレクサンドラ・シュングゾー・ゴヴェレはジンバブエ系アメリカ人の慈善家、歌手、ソングライター、レコードプロデューサー、体操選手、ジャーナリスト、リアリティ番組のパーソナリティ。この曲は2020年にリリースされた『I’m not a mother, but I have children』の収録曲。⑨ジャングルはロンドンのネオソウルバンド。ジャミロクワイやノエル・ギャラガーからも称賛されている。この曲はこれからリリースされる『Loving in Stereo』収録曲。⑩タイトルが軋轢=Frictionということで、NYパンク・ニューウェーブのバンド、テレヴィジョンの「Friction」で締め。ちなみにFRICTIONのメンバーは帰国前、NYに住んでいた。(DONUT副編集長/森内淳)


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Spotifyに1曲目の「I Can Tell」がなかったため、今月は割愛します。フリクションから始まってフリクションで終わり、タイトルが「軋轢」というところが肝なので。

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